三菱パジェロ

1991年1月22日に初のフルモデルチェンジを受け、2代目が登場。
初代L系が引き続き好調に販売されていることを受け、三菱自工と
しては異例の長さの構想期間や車両テストにより、車両構造の洗練
が一層進んだ事が評価を高める一因ともなっている。ただし2代目
発売が遅れた背景には、初代発売当初の月間登録台数が数百台と
低調のまま推移し、2代目の開発予算確保が困難であったという
事情もある。
また当時RVとしては初の国内新車月間販売台数1位獲得という快挙
を成し遂げている。
走行中でも駆動方式が変更可能で、センタービスカスを持つ
スーパーセレクト4WDが搭載された。フロントおよびサイドドアに
非常に大型なインパクトビームを内装し、外板に高張力鋼版を
多用したことにより、先代に比べ重量および頑丈さが増した。
初代のイメージリーダーのキャンバストップを引き継ぐかたちで、
後部が幌で、リアデフロック・16インチブレーキ・18インチ
ホイール車種専用タイヤ・極低速ギア比デフ・ロールゲージなど
が標準搭載されるJトップが設定された。
搭載エンジンは初代から若干変更を加えた6G72型V6 3000cc
(155馬力)と、給排気をリファインし若干パワーアップした
4D56型 2500ccディーゼル(105馬力)。
フロントはダブルウィッシュボーン+トーションバー・リアは
ダンパーを前方向にプログレッシブに配置した3リンクコイルを
踏襲。競合他車のダンパーの横方向のオフセットマウントや
4リンクリジッドサスと比較し、瞬間的な静止状態での
トラクション重視という跳ね馬的なスポーティさを目指した。
ボディは基本的に3種類(ショート・ミッドルーフ・ボディ後端が
ハイルーフ化されたキックアップルーフ)が用意され、それらに
オーバーフェンダー有無、エンジン4種類、装備の差別化、商用車
までを含めると(建設省仕様などの準特装車は除いて)、時期に
よっては最大で1車種でありながら30数種類ものグレードが
ディーラーで購入可能だった。
特別限定車として、パリ〜ダカール総合優勝記念車やNo.1
スペシャル(月間販売台数1位記念)などが登場した。
1993年7月19日、ビッグマイナーチェンジで、V6 3500ccの6G74
(230馬力)と直4 2800ccインタークーラーターボディーゼルの
4M40(125馬力)が追加された。
ボディこそほぼ変わらないものの、高出力化に合わせミッション
容量の大型化(MT・ATとも)エンジンマウントの見直し、それら
に伴いラダーフレームにも各所に変更が施された。前期型に比べ、
1インチ近くボディリフトされ、16インチブレーキやマルチモード
エアバック&ABSなども装備され、外観こそほぼ同じであるが、
走りや機能、安全面で大きな改良がなされた。4ナンバー車は
エステートバンのみへ、従来の2500ディーゼルはメタルトップの
廉価版の5MTのみへ。
1994年、V6・3500の設定車種拡大。メタルトップ2500ディーゼルに
ATが復活。
1995年、ミッドルーフに5人乗りのGシリーズ追加。
1996年5月に4G64型直4 2400ccガソリンエンジンを搭載しレカロ
シート・専用カラーなどを奢った「ルーキー」が追加された。
特別限定車として、2800ATのJトップ特装のGAGA、エクステリアを
すべて同色化したホワイトパジェロ、主要装備を高級化したリミ
テッドエディション、内外装色に統一感を出したブルームーン
などが登場。2800ディーゼルは電子制御化で140PSにパワーアップ。
また MMCS(カーナビゲーション)をメーカーオプションで設定。
1997年にビッグマイナーチェンジで3500ccGDIエンジン(245馬力)
が搭載されるようになった。一方、発売開始以来存在していた
バン(貨物車)は消滅した。
合わせてエクステリアにも大きな変更が与えられた。ボディ見切
りの向上を図るべくブリスターフェンダーを採用。また、
いわゆる「カンガルーバー」による衝突危険度増大の批判的世論
を受け、ABS樹脂製のガードや樹脂部分を大型化したバンパーを
採用した。さらにグリルデザインなどのエクステリアパーツの
大幅な変更も同時に行った。しかし、デザイン的に後付け感は
ぬぐえず、鋼板の意匠変更を含む自動車製造上かなり大きな
(モデルチェンジに相当する)投資を行ったが、翳りの見えて
きたパジェロ人気を回復するには至らなかった。
また従来のボディも廉価版として2代目生産終了まで生産されて
いた。(Gシリーズ、キックアップルーフ、Jトップ)
同年秋、ダカール・ラリーのレギュレーション改正にあわせ、
6G74型エンジンをベースに可変バルブ機構"MIVEC"とし、四輪独立
懸架サスペンション"ARMIE"を採用したパリダカ用ホモロゲーション
取得モデルパジェロエボリューションが限定販売された。
エクステリアは、長大化したサスアーム・ストロークに対応する
ため、ブリスターフェンダーにさらにオーバーフェンダーを付け、
フロントおよびリアバンパーなど各所のパーツも大型化された。
さらに、ボンネットはアルミ化され、専用エンジンなども含め、
販売価格では到底採算が合わない車ともいわれている。
この2代目パジェロは、国内販売終了後も、主にEU輸出用として
2002年まで国内生産されていた。
現代自動車ではギャロッパーの後継車種として、2代目パジェロの
プラットフォームを用いたモデル『テラカン』が登場した。
そのほかにも現代自動車の子会社となった起亜自動車でも同じ
プラットフォームを用いたSUV『ソレント』が登場している。
出典:Wikipedia